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借金から這い上がる強さを持つカイジから学べ!
伊藤開司(いとうかいじ)
マンガ、アニメ、スロット、パチンコ、映画…根強い人気がある借金だらけだが、追い込まれた時の強さを持つギャンブル狂の主人公カイジ。
決して見た目がいいわけでもないし、いきなり借金スタートだし、強さのカケラも無い、ちょっと見ただけではカッコ悪いクズと呼ばれるような若者です。
ですが
今の日本はこのカイジの命を賭けて学んだ強さから学ぶべきことが山のようにあります。
では、カイジの生き方から何を学ぶべきか?
カイジからしっかり学ぶべきポイントを解説していきますので最後まで見ていって下さい!
序盤ストーリー〜借金、強くないザコ、救いようのないカイジ〜
同じバイト先で友人から借金の連帯保証人を頼まれたカイジ。
深く考えずにサインをしたのが地獄へのパスポート。
友人は借金を踏み倒し、金を貸した悪徳金融業者の遠藤がカイジの所に取り立てに来る。
そんな遠藤だが、事務所に連行したカイジに返済のためにある提案をした。
ギャンブルをして一発で借金返済をしないか?と
カイジは遠藤に騙されて、命がけのギャンブルが行われる豪華客船エスポワールに乗り込むのであった。
そこで、カイジは博打の才能を覚醒させていく…。
借金は自らしたものではないが…最初は強さのカケラも無いカイジ
カイジの初めはストーリーにあるように散々なもの。
ストレス発散は、外車を見てはキズをつけ、車のエンブレムを破壊して持ち帰り勲章のように部屋に並べる。
自分のものでない借金で騙されて豪華客船エスポワールに乗り、命懸けのギャンブル「限定ジャンケン」に参加。
で、その場の空気を少し読んで借金をさらに1000万。
信じた相手に騙されて、ゲームの命とも言える3つある星マークを2つ取られる。
星一つになり、もし限定ジャンケンで負ければ命懸けの返済部屋へ強制的に送られる。
うずくまってビビって怖がる…まさに、クズの成れの果てでした。
いる場所、状況によって人は才能を開花させられない
カイジはそんな狂気の中から少しずつギャンブルの才能を覚醒させていきます。
ですが、これが
友達だけの賭けマージャンだとこの才能は開花したでしょうか?
これは間違いなく「NO」ですよね。
そう、人によって才能の開花のキッカケは違います。
ただ、一つ言えるのは
現実として
追い込まれた時に発揮する能力は、過去の経験と開き直りでの運しかありません
確かにカイジのように全く別の環境で開花することもありますが
人間、知らないことをゼロから生み出すのは奇跡くらいに考えましょう。
追い込まれた時に力を出せるのは
日頃から色んな経験値を得ていて、覚悟を決めれた人だけです!
崖っぷち状況で強さを磨いていくカイジ
カイジは気が付きます。
このままではダメだと…。
決して賢くない頭ですが、その賢くない頭をフル回転させます。
それにより、少しずつ勝つ道筋が見えてきます。
しかし、色んな策を使っても勝利と失敗を繰り返します。
カイジも必死ですが、敵も必死。
さらに、仲間だと思っていた人間に裏切られ、追い詰められましたが首の皮一枚でカイジは「命」だけは何とか守り切りました。
ただ、お金に振り回されたこの限定ジャンケンで「人」というものを学びました…。
どうして道徳的に最低の人間がいるのか?
限定ジャンケンでダマしあいやつぶし合いをしている姿を離れてみれば
「人って相手を裏切ったりつぶしたりを簡単にできるものなの?」
なんて意見がでそうですが、ギリギリの精神状態では生存本能が優先されて、相手をつぶして自分を生き残らせる行動を取る人間は珍しくはありません。
東日本大震災のようにギリギリの時こそ助け合う場合もありますが、限定ジャンケンで集められた人間は精神的に弱い、自分の欲を優先、無駄に群れるという道徳的には最低の人間の集まり。
ですが
動物としての人間ならば生き残るために自分の正しいと感じた行動をする限定ジャンケンにいる人間たちの行動は至って普通です。
加えて、人間は生きてきた環境で思考を形成されてます。
つまり、限定ジャンケンで集められた人間は
なりたくて道徳的に最低な人間になったわけではないのです!
ですが、環境が理由だとしても、許してくれる状況では無ければ、残念ですが普通主義の世の中から排除されていきます。
排除されて向かう方向が
上なら成功者
下なら敗者
限定ジャンケンに集められた人間は成功者と紙一重とも言える存在なのです。
無事船から降りたが借金が増えたカイジ
人がつぶし合ってでも欲しがるお金を使い、豪華客船で人を助けるという行為をしたカイジ。
しかし、借金は以前より増えて、ますます返済が大変になります。
そんなカイジにまたも大金を得るチャンスがやってきます。
現在のコンビニバイトで時間をかけて返済と一撃で返せる可能性のある返済…
カイジは再び大金を得るために挑戦をすることになります。
どちらが「正しい方法」だと思いますか?
真面目に働き、借金返済方法と一発逆転を狙っての返済方法…
どちらが正しいのでしょうか?
答えは
真面目に働き借金返済…とは限りません!
例えば100万円くらいなら働いて返すは確かに時給労働でもなんとかなるかもしれません
ですが、500万くらいならどうでしょうか?
クレジットカードのショッピングリボ払いをして500万を返済するとします。
最近のクレジットカードのショッピングリボの金利は約15%なので
元金500万円×年利息15%÷12ヶ月=
62500円が一ヶ月の金利となります。
これは金利だけなので、元金を減らさなければ金利も減りません。
しかしも元金2万円返したとしても
2万円×年利息×15%÷12ヶ月=
『250円』
そう、2万円払って減る金利は250円なのです!
その10倍、20万円払っても減る金利は2500円…これ、かなりヤバイと思いませんか?
借金の減らない現状を理解して、いや、理解しなくても日々良くならないなら、一発逆転ギャンブルがいいのか?
答えは「NO」です
ギャンブルというのは、基本的にギャンブルを開催した人が利益を得ます。
分かりやすく言うと
集めたお金を10万だとします。
場所代だの、経費だの、手数料だので3万円取るとします。
残りの7万円を賭けてギャンブルするのですが
ギャンブルが始まる前に10万円が7万円になってます。
最初からお金を減らされてスタートとなります。
そう、これがマイナスサムゲーム
開催者だけが利益の出るシステムなのです!
だったら友達同士でなら勝てるの?となります。
開催の手数料は取られないか…と考えた人いませんか?
甘いです!
開催者が余計なお金を取らない場合、友達でトータル10万円の賭け金を集めたとします。
確かに手数料などは取られません。
ただし
10万円は10万円のまま
開催したギャンブルの場には10万円あるので、最初と何も変わりません。
手数料取られるより利益はありますが、結局何人でやっても10万円を分ける、1位が全て取るとなれば、開催したギャンブルについては
完全に利益をえられるわけではありません
今回の何も変わらない場合をゼロサムゲームと言います。
後は個人で考えると利益が出たりしますが
まさに
勝てば天国、負ければ地獄
今まで借金増やしてきた人が、後のない勝負だけ勝てる!なんてことはまずありません。
しかも、ギャンブルでさらに借金をするともっと最悪の事態が待ってます。
自己破産できなくなるギャンブル借金
自己破産、きいたことありますか?
自己破産に至るまでは任意整理などの段階を考えて、それでもダメなら自己破産という流れなのですが
ギャンブルの借金では自己破産はできません!
当たり前と言えば当たり前ですよね
もし、ギャンブルの借金で自己破産できるなら、ギャンブルする方が得となりますからね
ギャンブル以外でも
娯楽や贅沢しすぎの浪費も認められないこともあります!
ゆえに、完全な正解とは言えませんが、まだ救われる可能性があるのは
弁護士や司法書士に相談してやり直すことです。
自己破産以外にも任意整理、個人再生などもありますので、状況に応じて手段は色々あります。
増えすぎた借金は一人の力ではどうしようもないことも多々あります。
専門家に相談するのがベストと言えます。
次のギャンブルではカン違い優位感で強さを失っていたカイジ
カイジは人間競馬というギャンブルに呼ばれたとき、限定ジャンケンの経験者というなんの根拠も無い余裕を持ち出遅れます。
そう、自ら道を切り開くことをせず、待ったのです。
カイジの待つ、という行動は、余裕ではなく油断と言えます。
なぜ、カイジは待ってしまったのでしょうか?
人は緊張が無くなり、訓練をしなくなれば楽な方に流れる
身も蓋もないないですが
カイジのやったことは至って普通のことなのです
自分が何か優位を感じたとき、油断が生じます
感じた優位が仮にカン違いだったとしても…
カン違いもすぐに気が付く、改善できるならいいですし、油断しても次気をつけたらいいのなら問題はありません。
怖いのは
ずっとカン違いし、ずっと油断することです
優位のカン違い、油断が怖いところは
成長を抑制し、チャンスを自ら手放す
というところなのです!
しかし、なかなか自分がカン違いや油断に気が付けないのが普通なのも怖いところです。
では、どうやれば優位のカン違いに気が付けるか解説していきましょう。
感じた優位に根拠はあるか?
実は優位のカン違いだと自覚するのに手っ取り早いのは
根拠がしっかりあるか?
という問いかけに根拠を示せるかどうかが一つの基準となるのです。
例えばカン違いしてる人は
- 追い詰められた経験は無いが、できそうな気がする
- 浅いシミュレーションで考えているため、突っ込んだ質問に返答できない
- 追い詰められた自分に謎の期待をかけている
- 根拠となる積み上げた努力や実績が薄い
など、トウフのような柱の上にあるくらい弱い根拠で成り立たせてしまっているのです。
では、どうしてそうなるのか?
理由としては
- 見栄
- 同調
- 楽観視
- 知識不足
つまり、本来成長させなくてはならない部分が優位のカン違いにより未熟のままだということを認めるところから始めなくてはなりません。
なぜなら
自分の未熟を認めなければ、何を言われても、何を聞いても、優位のカン違いにブロックされて学ぶ姿勢になれないからです。
まず、優位のカン違いに気が付いたら、未熟な自分を認めて、良い方向に成長するように自分を動かしましょう。
人の心に動かされ、強くなるカイジ
カイジは運良く賞金引き換え券を手にします。
ですが、引き換え場所は高層のホテルとホテルの間にある一本橋の鉄骨をわたらなければなりません。
落ちたら確実な死
鉄骨に手を付けば、鉄骨に流れる電流で鉄骨をつかめず落ちて死ぬ
わたり切るか、死ぬか
極限の状況ですが、どんどん交換所へと一本橋を歩き出します。
しかし、鉄骨の上での襲ってくるのは体験したことない恐怖。
もし、落ちたら…
進めば進むほど頭によぎる死への恐怖
今まで死を隣に感じたことがない人間にはまさに死神が肩に手を置いているようなもの
死神に見守られたような状況で一人、また一人と落ちていく
残りわずかになったとき、一人、前回の限定ジャンケンでカイジが救った石田というおじさんもいた
石田も死神に死への道を誘われていた
死の恐怖の中、石田はカイジに賞金引き換え券を託し、自らは恐怖に負けてしまい、落ちていくのでした。
ただ
自分の死でカイジ含めて残りの人に恐怖を与えてはいけない!と考えた石田は、最後の抵抗をしました。
落ちる時、自らの口を手でふさぎ、声を殺して静かに落ちていったのです
恐怖に負けて落ちたのですが、最後の意地を見せた石田にカイジは後押しされ、絶対賞金を手にする決意を固めたのです!
感情を動かすほどの行動は人を動かす
色んな人が人を動かそうとします。
上司が部下を、同僚を、恋人を、旦那を、嫁を…
しかし、大半の人が口先、肩書、状況などの表面のテクニックで動かそうとします。
別に動いて結果を出せば問題はないかもしれませんが、大きな結果には繋がりにくいと言えます。
なぜなら
仕方なくやってるからです…
小さなこと、大したことでなければいいですが、人生の局面や会社の運命など、外せない時には結果を出すために全力を尽くしてもらいたいところです。
結果を出さなければならないときに、指示する人がテクニックだけで指示したらどうでしょうか?
例えば、会社の運命を賭けた仕事するのに部下へ協力を頼むとき
- 丁寧に伝わるように話し、個々に仕事をせざるを得ない役割を割り当て、サボりがすぐに分かるように統制をとってやる
- 今回に会社の命運がかかっていることを完結に、本気で話し、部下に頭を下げて協力を頼む
スタート部分だけにしぼってみましたが、部下が自分の意思で動いてくれるのは明らかに後者と言えます
人は感情を動かされたとき、行動に影響するのです!
狂ったように見える敵の言い分も実は現実を的確に突いている!?
命懸けのゲームを開催する人
と
命懸けのゲームに参加する人
狂気とも言える行動をしている人たちですが、相手は相手の言い分として筋が通ってたりします。
限定ジャンケンでカイジをダマした船井は確かに悪人のように見えます。
しかし
ギリギリの状況で人を信じてダマサれる方がバカ!はまさに現実であり、起きても不思議ではありません。
経過はどうであれ非日常の中にいては
ダマされた方が敗者でダマした方が勝者という結果しかないのです
ゲーム開催をした会社のNo.2である利根川も負債者に対して反論できないほどのお金の価値の現実を言い放ちます。
カイジの敵の名言は人によってとらえ方が違うので実際に自分で見て感じてください。
心に刺さる言葉は人によって違いますし、今置かれてる現状で感じ方は変わります。
私が好きな言葉は利根川幸雄の
「世間はお前らの母親ではないっ…!おまえらクズの決心をいつまでも待ったりはせん!」
です。
ダメな人ほど甘えて行動しない…自分は行動しない人間になってはいけないと教訓として好きな言葉です♪
なぜ負け組になるのかを理解できない人がいる現実
敵であるはずのカイジの相手は決して夢や理想を語るのではなく、負債者という負け組の
無知ゆえの愚かさ
思考を否定
を鋭くしてくるのです。
別に負け組になりたくて負け組になったわけではありません。
なぜ、自分が負け組になったかを知らないのです。
負け組になった理由をちゃんと理解してないのです。
負け組に甘んじることで生きていかなくてはならないと思い込んでるのです。
負け組に甘んじてる人間に世の中は容赦なく現実という刃物で心身共に攻撃してきます。
ですが、何も反撃せず終わる人がほとんど…
理由は
反撃の方法を知らない、もしくは反撃をしてはいけないと心に叩き込まれて育ったからだと言えます。
知らない、できないゆえにさらに負け組の中でも転がり落ちていく
例え負け組だとしても負け組の中の負け組となる場合があるほど、現実は優劣を決め、敗者にはどんどん苦しみを与えていくのです。
ただ、負け組地獄からも抜けられるチャンスはあります。
負け組だからは理由にならない
負け組から脱出する方法はあります。
脱出方法とは
いきなり凄いヤツと比べて、勝ち組を狙わない
ということです。
負け組から逆転を狙うなら生半可な努力では不可能です。
まずは、自分のレベルを上げることに専念することです。
自分に足りないもの
自分に必要なもの
時間はかかりますが、基礎となるものを作る変える環境を作り、やらざるを得ない状況を作ることから始めましょう!
基礎を変えるとき
強い意志や決意だけに頼るのは失敗しかありませんので要注意です!
まとめとして~真似はするべきではないが、大きな学びがあるカイジの強さ~
真似したい!と考える人はほとんどいないでしょうが、強さとあきらめの悪さは学ぶべきカイジ。
カイジから学ぶべきことは
- 安易に保証人にならない
- 絶望的な状況であきらめない
- カン違いの優位にすがらない
- 敵だと思う相手の言い分にも正しさがある
ということです。
非日常的な環境の話ですが、日常でも当てはまることもあります。
当てはまることとは
お金についてと現実をしっかり受け止める
ということなのです。
日本人はお金に対してあまりにも無知でちゃんと向かい合う人の割合が少なすぎます。
日本の教育にお金はありません。
逆に
- お金は汚い
- お金を求める人は汚い
- お金は人を不幸にする
など、お金にマイナスなことを教え込む環境が多すぎます。
確かにお金ばかり求め、自分を不幸にするのは目的と手段の判別ができてないと言えます。
ですが、人生を充実させるにはお金というものは多くの人に充実を与えるのも事実です。
何よりお金のことを知らないから、カイジに出てくる人間が現実に生まれるにです。
保証人の意味を知っていればカイジのような被害者は出てこないし
金利や返済能力を理解しているなら保証人を申し込んだ古畑もお金を借りることをしなかったかもしれません。
カイジが支持されるのは、決してフィクションではなく現実の延長線上にあると思えるのと、隠していた、触れたくな部分をズバリ言っているからです。
底辺と思える人たちを扱っているようで、誰でも登場人物のようになる可能性を否定できないからです。
カイジはあなたがお金といういものとどう向き合うかを考える機会を与えてくれる物語と言えます。
あなたはカイジから何を得るのでしょうか?
多くの学びの中の一部を紹介しましたが、アニメでもマンガでもいいので自分自身で見る、見たことある人は見なおして学ぶ機会にしてみてはどうでしょうか?
カイジのように地獄に行く前に、自分を守る方法を学んでおくのも人生を良くするために必要だと言えませんか?
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