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未来、会社は中高年の介護施設となるかもしれない
何言ってるの?と思ったあなたに質問です。
あなたの今働いてる職場で10年後、40代以下は何人になりますか?
これから中高年が職場に多くいるという逃れられない現実を受け入れる必要がある会社は多いはずです。
下のグラフを見てください。少し古いものですが、内閣府の65歳以上の就労割合を示したグラフです。
その中で見てもらえば分かりますが40代以上割合は増え高齢者の就労割合も右肩上がりです。
この現実は
あなたの
仕事の負担が
増える可能性があります
大半の人は会社に入ると周りに中高年が多いというようになるでしょう。
これが、どれくらい大変な事なのか知っているか知らないかで覚悟と準備ができます。
先に言っておきますが
全ての中高年が悪で
若い人が正義
その逆という極論で
考えないで下さい
この考えを前提にして、起きる可能性があるデメリットを考えてみましょう。
古い考えの会社では、脳に刺激が無く頭の固い中高年の巣となる
中高年が増えると一番のデメリットは
時代の流れに
ついていけない
ここが大きなデメリットです。
正直私も40代ですが、着いていこうと努力をしなくては置いて行かれるのを実感しています。
ですが、その現実すら気が付いていない、いや、気が付いている「風」の人が多かったりします。
例えば
・業界は悪くなってきているが、自分の今の仕事がすぐになくならない
・周りは危ないが、うちの会社は何とかなる
・スマホを持っているが自分で調べる能力が低い
・世の中は変化しているが、昔のやり方を一途に続ければ報われる
など、情報が耳に入ってきていながら、過去のやり方、流れを受け入れるなどができない、やりにくい人が多いのです。
自分では変化しているつもりが一番やっかい
中高年が多くなると、よほど学んでいこうとしてる人が多くないと、ちょっと学ぶ、ちょっと変化しただけで自分たちは変化していると思い込んでたりします。
ビジネスの
変化査定合格基準は
時代と需要に
応えれるかであり
自分たち基準ではない
この基本的なことを見落とし、自分たちができる範囲だけに目を向け、世の中が求めているものを見てみぬふりをしてしまうのです。
この状態になると、若者の仕事は周りの時代に追い付いてる会社より無駄な労働が待っていることになるのです。
若い人は会社の中高年のフォローで消費されていく
「これ、調べといて」
「これ、ネットでなんとかならない?」
「若いんだし、これくらい当たり前にできるだろ?」
中高年が若者にこんなことを言うような会社は、若者をスマホやパソコン代わりにしているようなものです。
若者にも自分の業務があります。
なのに中高年のスマホやパソコン代わりなんかやっていたら仕事になりません。
ここに職場の中高年割合が高くなると当然、そんな無駄が増えます。
本人たちは
「俺(私)一人くらいならばいい」
と思っていても、それが2、3、4…増えていけば当然時間がかかります。
職場に残る場合の対策
そんな職場は早く逃げろ!
なんて言う人も最近は増えてきてますが、個々事情があり、無理な場合も当然あります。
それに、転職しても高確率で中高年のいる職場なので、同じことの繰り返しも予測できます。
そうなると、選択肢は
・逃げ続ける
・その会社を変える
・上手く適応する
となってきます。
ではそれぞれの選択肢を細かく見ていきましょう。
逃げ続ける
逃げると言うと退職するの?と思われますが、それは極論ですし、誰もが退職が正しい選択しとも言えません。
退職という事以外にも逃げ方はあります。
・「できません」と言う
・知ってても「知りません」と言う
・できないふりをする
など、あえて自分のできない部分を作り、相手から頼られないようにするという逃げ方がオススメです。
ただし
現状を変えたくない
という理由だけで
職場内で逃げるという
選択肢は
やめておきましょう
その、逃げたい相手と同じ道を歩むことになりますので…
その会社を変える
難易度は高いですが、これも有効な手段です。
会社というものは組織で成り立ってます。
組織で成り立つという事は、それだけ
流される人間が
多いという事です
つまり
職場の空気を変えることができるのなら、イヤでも従う人が出てきます。
職場の空気の変え方を少しお伝えしておきますね♪
味方を増やす
数は組織の中で大きな力になります。たとえワンマン社長相手でも、社長以外の従業員が「NO」となれば、イヤでもなんとかしなくてはなりません。
会社が小さければ小さいほど一人の力の割合は大きくなるため、小さい会社では有効な方法と言えます。
出世する
権限を使い、少しずつ変えていく事により流れを変えるか、一度に流れを変えて悪影響を与える人を追い出すかで会社は変わります。
会社の空気を変えてる人は実はごく一部の人間だったりすることが多かったりします。
もしくは小さな派閥が生まれて、まとまりが悪かったりすることでも起きます。
そういう所を変えるには権限がある方がスムーズにいくので出世が効果的と言えます。
上司に認めさせる
出世が難しい場合は上司から権限をもらえるように、もしくは上司があなたを認めてくれれば行動に権限が付いたのと同じ効果を持つようになります。
自分が本当に権限を持っているわけではないのでカン違いはしないようにしなくてはなりませんが、出世より早い方法と言えます。
欠点はその上司があなたの考えと合うかどうか次第なので、運の要素に左右されてしまいます。
上手く適応する
分かりやすいのは交換条件です。
私がこれをするから、あなたはあなたのできるこっちをお願いできますか?のような交換条件付きですることです。
そうすることにより、あなた自身の仕事も増えにくくなります。
ただし、要領よくできない人には難易度が高い方法です。
あなたは中高年の杖ではない!
あなたには
あなたの人生があり
未来があります
追い先短い人間を支えるのは年金だけでも大変なのに会社でさらに支える杖のように生きていては、あなたの未来を作るどころではありません。
介護職や医療従事者ならしかたありませんが、あなたやっている仕事と似たような内容で相手が高い給料をもらっているのならば、あなたがが支えるのはおかしいと思いませんか?
一昔前ならば、年功序列で若い時期はガマンすれば先で高い給料やボーナスがもらえましたが、今は変わってきています。
あなた自身も自分の未来…40代、50代を心配しなくてはならない時代に生きているのに、中高年の杖になって生きているほど時間に余裕はないのです。
20代、30代、で先の準備をしていかなくては今大手がやっている40代リストラが普通に中小企業でも起きると想定した場合、杖代わりなんかやっていると、あなたが中高年になるころには地獄になるかもしれません…
それを考えるとあなたは考えるべきことがあるはずです。
あなたは自分の未来のために仕事をしなくてはいけない!
その職場の仕事はちゃんとあなたの未来を明るくできるような仕事をさせてくれてますか?
一番良いのは入社前にその会社の事を調べ上げるのが良いのですが、中小企業となると情報がなかなか入らない会社も当然あります。
その場合、入社半年くらいで会社のやり方や方針などが分かってくると思うので、出来たら先に繋がるかどうかを判断する必要があります。
先ほど言ったように若い人だからと言って今の時代は時間に余裕があるわけではありません。
そこを理解していない中高年はまだまだ多いです。
ゆえに
「若い間は苦労しろ」
とか
「私の若い頃は睡眠時間ほとんどなかった」
など自分の若い頃と今を同じと考える人がまだまだいます。
そんな
中高年の未来のために
仕事をしていると
報われない可能性が
高いです
そんな人のために仕事をしてもあなたに特別手当は出ません。
戦略的に何か目的があるのならばいいのですが、そこで妥協してあきらめると抜けられなくなるので注意です。
カン違いで「俺(私)がいなければだめだ」というおかしな価値観によって無意味な責任感が生まれることにより、無駄な時間をついやすことになってしまいます。
なぜ、そんな中高年が減らないのでしょうか?
全員がそうではないが、変化する時代に頭が付いていけない中高年は普通です
若い人からの視点からすれば
「じゃあどうして中高年は時代についていけないの?」
となる人も少なくないでしょう。
それは時代の流れの速さが大きく影響しているのと、環境が影響していると言えます。
それぞれ見ていきましょう
中高年の人の若い頃と今の若い人とは時代が別世界
中高年の人ならこういう言葉が普通でした
「10年ひと昔」
時代の大きな流れは10年単位で考えれたと言える言葉です
「来年の事を言うと鬼が笑う」
前もって分からない事をあれこれ言うのは無意味、鬼にすら笑われるという意味で使われていました。
それだけ未来が読むのはムズカシイ、無意味とも考えられるともとれます。
しかし、今は違います。
私は
「1年ひと昔」
であり
「未来の事を予測しない人は鬼に笑われる」
の時代になったと感じます。
一年で世の中は大きく変わりますし、調べていけば何が流行る、何を人々は求めているかが昔より早くわかるようになってきました。
ゆえに、今の中高年の人の若い頃とは全く別の時代を今の若い人が生きていることを理解しなくてはダメなのですが、過去の経験が邪魔をして
「よくわからない」
の一言で片づけてしまうのです。
それが
楽で
自分の価値観を
簡単に守れてる
気になるからです
そもそも価値観に縛られていることにすら気が付かない人は多いのもしかたありません。
今は色んな方法で学ぶことができますが、20年前は学ぶなら、学校、読書、実践くらいの選択肢しかありませんでしたから。
言い方は悪いですが、今、中高年の人が頭が固いのは学べてない、知識の無さに気が付けてない、もしくは見てみぬふりをしていると言えるのです。
それゆえに、自分を危険に導いていることに気が付けてないともいえるんですけどね…
業界、会社が時代に対して柔軟性が無い
例えば
中高年の人でもIT業界の人と運送業界の人では時代の流れに触れる機会は大きく変わり、学ぶ機会も大きく違います。
IT業界ならば、新しい業界であるために、変化しやすく、世の中の流れに敏感でなくてはなりませんが、運送業界は規模が大きく古くからある業界のため、大きな変化が起こしにくく、変化を嫌うタイプの人間が多くいます。
この二つの業界で比較した場合、時代の流れを早めにキャッチし変化しなくては利益を得られないのはどちらも同じはずなのですが、周囲もその変化に合わせられないのが運送業界であり、周囲が比較的柔軟に合わせてくれるのがIT業界となります。
そうなると、同じ中高年でも、考え方の変化を必要と迫られる業界にいれば考えが柔軟にならざるを得ませんが、そうでなければ変化しないことを望むのが人間です。
つまり、環境によって人は大きく学習することや、適応方法を変えていく生き物で、中高年は特に経験が邪魔をして柔軟性を失いやすい傾向にあります。
脳の衰えが関係している?
よく中高年で学ぶことをあきらめた人が言うセリフで
「俺は(私は)親も頭悪いから遺伝的に無理」
なんて聞きます。
果たして本当なのでしょうか?
東洋経済オンラインで面白い記事を見つけました。良ければ読んでみて下さい。
この記事の脳の学習に関する内容を要約すると
・学習は遺伝ではなく環境による影響が大きい
・学習する脳は老化しにくい
となっています。
遺伝的のものは感覚(視覚、聴覚、触覚、運動能力など)に影響するものであって脳の成長に影響を与えるものではない
それと
学習をやめる、あきらめた時点で脳は老化していくということなのです。
もし、原因を今の自分以外に求めてるのならば、残念ですが、面倒な中高年まっしぐらと言えます。
ただ、気を付けよう!そんな中高年をあなたは見下してはいけない
ここまで中高年の悪い面を見てきましたが、ここが言いたくてこの記事を書いたようなものと言っても過言ではありません。
もし、そんな中高年を見てバカにする、見下すなどをしているのならば
あなたも同じ道を
まっしぐらです
ここで学んでほしいのは、同じ道を歩めば、時代の流れが早くなってる分、あなたはもっとみじめな未来が待っているという事です。
そんな中高年を反面教師としてあなたはどうすれば良いのかを考えていく必要があります。
20代なら自分が今のまま仕事をやって市場価値を上げれるのか?
30代なら得てきた経験は本当に中高年を生き抜けるスキルなのか?
など、自分に向けて問いただして成長させていかなくてはなりません。
でなければ、中高年の介護をして、杖として使われ、自分の価値が全くない低レベルな中高年となり、次の若い世代のお荷物となってしまいます。
今からでもいいので、少しでもいいので、自分の事を振り返り、より良い中高年となれるように自分を成長させていきましょう!
中高年の経験にもメリットがあることがある
ここまでボコボコに言いまくってた中高年ですが、中高年のすべてが悪いと言うわけではありません。
それに、中高年が持つ経験には素晴らしいものもあります。
即戦力になりやすい
これは今の日本だからというのもありますが、業種によって経験して得た知識と併せ持つ技術は若い人を圧倒することもあります。
いくら覚えが早い若い人でもゼロからスタートするのと、経験値があり、技術が伴う中高年ではスタートで大きな差があります。
これは時間の短縮ができ、早く企業に利益をもたらすという観点から見れば中高年はこれからも日本を支える要とも言えます。
後継者育成ができる
どうしても人間的に落ち着いた人の割合が少ない若い人よりも、人生経験豊富な中高年は人材育成に向いています。
唯一の欠点であるジェネレーションギャップを埋めることができるのならば、技術的なフォローもできますし、見せて教えることが可能です。
よくYouTubeで学べるとは言いますが、実際に見て教われる方が学習効率は高くなります。
人手不足を補う
このブログのトップにあったグラフから分かるように、中高年は立派な労働力になっています。
実はそれでも未来は労働不足となるのです。
つまり、AIや代替えのロボットのような労働力が普及しなくては、中高年がいない日本社会は成り立ちません。
中高年もその個人個人に問題があったとしても、今の日本を回す労働力となっていることは事実なのです。
まとめとして(中高年と共存するには)
残念ですが若い世代が中高年を再教育し、時代に合う生き方を仕込むことはできません。
そうなるとお互いの距離が重要になり、また、上手く「道具」として使われないだけの「知識」か「能力」が必須となります。
そのために
・会社に残るなら、逃げる、会社を変える、適応するといった対策を取る
・中高年が時代についていけない理由を理解しておく
・中高年のメリットを生かせるように使う側に回るようにする
と言った対策をしていかなければ、あなたの未来が危うくなります。
価値観を押し付けてくる中高年の相手はしなくてもいいですが、共存できる、お互いに利益が与えられる関係が生み出せる中高年とならば、一緒に仕事をしても成長となるでしょう。
そのために
あなたはもっと
自らを守れるだけの
「学習」と「経験」を
積んでいかなくては
なりません
中高年との仕事はこれから避けることは難しくなりますのであなたは上手く立ち回れるように仕事をして行けるように学ぶようにしていきましょう!