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仕事中、プライベートでラベリング効果はよく使われている
仕事中にラベリング効果?
そんなも、聞いたことないよ!と言う人もいると思いますが、実はみなさん、知らずに活用したり、使われたりしてるのです。
しかも、ラベリング効果によってあなたの仕事の結果を左右しているかもしれません。
だから、ここでラベリング効果を学び活用し、ラベリング効果に振り回されないように気を付けなくてはならないのです。
知らずに仕事中やプライベート使っている、使われているラベリング効果の具体例
結論、すっごく簡単に説明すると
相手や自分を
言った通り、思った通り
動かしてしまう効果
繰り返すと
ラベリング効果は高まります
しかも、周囲にも影響があるあなどれない心理効果なのです。
例えば、こんなこと、聞いたり、されたりしたことありますか?
「お前A型だからこまかすぎるんだろうな」
と部下に言う上司。
「お前、私服安物使ってるから仕事できないんだよ」
と同僚に言われる。
何気ないことですが、実はこうやってラベリングされると
「私はA型だから細かいのか」
とか
「私物が安物だから仕事ができないんだ…」
と本人が思いこむ、周囲がそういうことで、言われていた通りの人間になっていくのです。
ただ、一つ気を付けなくてはならないのが、言ってることに根拠がなくてもそうなることです。
血液型性格診断は日本でしか通用しないし、科学的根拠はありません。
私物の値段は仕事に影響しているという根拠もありません。性能を左右するものならともかく、カバンや時計などで変わるものではありません。
しいて言うなれば、仕事が出来る人は稼げるからいい私物を持ってる人が多いだけで、もし、私物でいいもの使えば仕事ができるならば、みんなそうやっていいもの買えば、全員エリートになれますよね?
つまり、ラベリング効果は
根拠あるなし関係なく
人生を、会社の人材を
大きく左右してしまう
効果があるのです
そう、活用の仕方では、あなたに大きなメリットをもたらし、会社やプライベートであなたにプラスの効果をもたらすのです。
ラベリング効果を仕事に活用しよう!
では、ここではラベリング効果を仕事で活用する例をあげていきます。
良ければ参考にしてみてください。
ただ、あまりにもかけ離れたラベリングは効果が無い、もしくはバカにしているようにも思われてしまうので、相手の性格や行動から離れすぎないものを選んで使いましょう。
いい上司にも、悪い上司にも活用すべきラベリング効果
例えばいい上司ならば
「頼りがいありますね」
「部下の事ホントよく見てますね」
「説明、わかりやすいですよね」
などをあえて言ってあげることでさらにいい上司になっていきます。
ただ、悪い上司の場合は少しコツが必要です。
見えすいたウソっぽい言葉(おおざっぱな人に細やかな気づかいできますね、とか、サボってばかりの人に仕事を率先してしてますね、とか)は逆効果に可能性があるので、事実に近い所から始めましょう。
例えば
・さりげなく「係長、実は部署の事、一番考えてますもんね」と言う。
・「部長は俺たちが困ることなんかしないよ」と無茶ぶりされた時に言う。他の人もそれに賛同する。
・「工場長がしっかりケツ持ってくれてるから仕事できるんですよ」と似たようなことを個々に、時間をずらして言っていく。
ラベリング効果は自分より目上や権力のある人、あこがれの人、似たようなことを何度も言われると効果が高まります。
言葉は悪いですが、上司は職場の団結により思考を変えていく事ができる場合もあるのです。
部下、後輩にもラベリング効果えを活用しよう!
当然、部下や後輩に活用しないのはもったいないです。
ある程度相手のことを理解しておく必要がありますが、無茶なラベリングではなく、相手の長所から少しずらした所へラベリングすることで成長をうながすこともできます。
例えば能力範囲の丸投げです。
「〇〇はもう三年目だから、外回り新人と行っても大丈夫だね」
とか
「〇〇さん、一通りオペレーション出来てるから、今度は店舗の売上も見えてくるから売上について学ぼうか」
など、一見「三年目」と「新人教育」、「オペレーション一通り」と「売上について学ぶ」は別の内容なのですが、本人も「三年目」や「オペレーション一通り」などのできる分野が根拠なき自信となりできそうな気がしてくるのです。
これはあくまでちゃんと相手の能力がある程度分かってできることであり、テキトーなラベリングは相手を苦しめるので注意しましょう!
後、上司や先輩、権威ある人が言うとラベリング効果を高める効果があったりするので、上手く活用してみましょう。
自分にも使えるラベリング効果
すごくシンプルに言えば思い込みなんです、自分へのラベリングって。
「俺はできる!」とか「私は成績を出す!」とか毎日繰り返し思う、紙に書くなどをしたら成功した!というのはラベリング効果とも言えます。
そうやって自分に根拠のないラベリングをしていくと、自然と思っていた通りになる、近づくのです。
(簡単に説明すると脳は現実と思い込みのギャップを埋めようとするので、思考、行動が成功に行く方法を探そうとするのです)
ラベリング効果は仕事だけではなくプライベートにも使える
ラベリング効果は当然仕事だけではなくプライベートにも活用できます。
ラベリング効果は関係を良好にしたり、相手の悪い所も修正することができたりします。
彼氏、彼女、旦那や奥さんにもラベリング効果を活用
例えば彼氏、彼女、旦那や奥さんなどパートナーにちょこちょこ「カワイイ」や「カッコイイ」とか「意外と気が付くよね」や「優しい」など言い続けると、そう言う方向にパートナーがなっていくのです。
「洗濯してくれてありがとう、やっぱり○○は気が利くよね♪」
とか
「○○は料理上手だね♪家でご飯食べるのが楽しみだよ」
とか具体的に言ってあげると効果は高まります。
まあ、限界はありますが、少しでも自分の思うようにコントロールしていこうと思うなら効果ありますよ♪
親子、友達でもラベリング効果は有効です
当然親子間でも効果あります。親から子供には想像できそうですが、子供から親でも、血のつながりがなくとも効果はあります。
「〇〇くんのお母さん、優しいね」とか「〇〇ちゃんのお父さんカッコイイね」とか聞くと「優しい」と思われている、とか「カッコイイ…か」と思い、そこを意識して行動するようになるのです。
友達同士でも大丈夫です。
ただ、ラベリング効果は悪用しないように!
ラベリング効果はあくまで相手を良い方向に、相手との関係を良好にしていくために使いましょう。
それに、ラベリング効果は悪い方向に使う、乱用すると大きなデメリットもあります。
知っておこう!仕事でもプライベートでもラベリング効果をマイナス効果で使ってしまうと…
仕事、プライベートと万能に見えるラベリング効果。
何でもそうですが、万能に見えるものほど当然大きなデメリットはあります。
ラベリング効果を使う上で必ず知っておきましょう。
マイナスのラベリング効果
今まではプラスの効果ばかり見てきましたが、逆の効果もあります。
・自分に対して「どうせ俺なんか価値がない」と思い込むことで、自分に価値が無いとラベリングしてしまうと自信を無くし、最悪、死にいたります。
・「お前は無能だ」と子供にいいつづけると本当に無能な子供になってしまう。
・部下や後輩に「お前はどうしてこんなことが理解できないんだ!」と言い続けると、どんどん部下や後輩は自分は理解できない人間と思い込み、ますます仕事ができなくなる。
・彼女彼氏や夫婦間で「昔は良かったのに…」と思い続けると、今のパートナーが良く見えなくなってくる
などマイナスなラベリング効果は損失や破滅へといたることすらあるのです。
ラベリング効果は相手を無理にコントロールしようとして使うと心が疲労する
思ってもない事を言う、これって実は自分にかなりの負担がかかることがあります。
例えば
嫌いな相手に
「あなたは優しい」みたいなことを言うのは心苦しかったり、面倒だったりします。
さらに、それが意地悪な人を優しくしようとしてやるのならば、かなり言葉やタイミングを見計らってラベリングしていかなければ効果は無く、無駄に自分が苦しいし大変な思いをします。
それだけの見返りがあればいいのですが、ほとんどの場合無いと思うべきです。
そのエネルギーはもっと別に使う方が有効活用できます。
継続しなくてはラベリング効果は薄くなる
一回で効果がある場合もありますが、人間忘れるもの。
ですので繰り返し、定期的に言う事で相手に効果がでてくるのです。
一回で効果を出したいのならば、相手の感情を大きくゆさぶる必要があります。
例えばかなり声をあらげて怒りながらとか、嬉しすぎて握手されたりハグされる、何人もから同じことを感謝、もしくは軽蔑されたりするとラベリング効果は高まります。
ただ、良い方向ならいいのですが、悪い方向ならば「パワハラ」や「職場いじめ」となり言われた人は立ち直れなくなったりしますのでやめましょう!
まとめとして
簡単に使えるラベリング効果は日常でよく使い、使われています。
それも無意識に。
使うときも使われる時も気にかけておきたいのが
今言おうとしていること
根拠なく
決めつけているのではないか?
です。
その根拠ですが、独断と偏見でないかも考えてみてください。
過去の実績や相手の性格を分かってするラベリングはいいのですが、相手のことも分からず、過去の実績を無視したことをするのであれば相手に悪影響を与える可能性もあります。
簡単にまとめると
言う前に考えろ!
です。
これって普通の事なんですよね。
特にSNSなど、言葉を簡単に相手へ飛ばしやすくなった今、ますます考えるべきことだとも言えます。
相手のことをよく理解して無いで誹謗中傷が集まれば、当然「自分はダメなんだ」とか「私は悪い奴なんだ」とラベリングをしてしまうと、最悪、死んでしまうところまで追いつめてしまうのです。
簡単に使えてしまう刃、それがラベリング効果とも言えます。
みなさん、相手に投げかける言葉、ちょっと考えるようにするクセを持つようにして下さいね。
後、ラベリング効果と共に知っておくとラベリング効果を効果的に使える心理学をリンクしておきます。良ければどうぞ。
言い方をミスすると逆効果になる…そこもしっかり学びましょう!